そもそも毛穴とは?
陶器のようにツルツルの素肌になるためには、毛穴を美しく保つことが重要です。いくら肌自体をきれいにしていても、毛穴が黒ずんでブツブツと目立ってしまえば、美しい肌も台なしでしょう。
顔だけでも毛穴は20万個もあるといわれていて、年齢を経るにつれて変化していく皮脂分泌量に伴って、毛穴の形も変わっていきます。おそらく「毛穴年齢」という言葉を聞いたことのある方もおられることでしょう。
皮脂の分泌量は、男性ホルモンの影響を受けて発達する皮脂腺の発達具合によって、変化します。つまり皮脂腺が大きければ大きいほど、毛穴が目立つようになってしまうのです。 また、毛穴から分泌された皮脂が空気に触れて酸化すると、それが刺激物質に変化して、毛穴のまわりに炎症を起こすこともあります。これこそが、毛穴まわりの色素沈着の元。いわゆる「黒ずみ毛穴」の原因なのです。
正しいスキンケアで、毛穴の悩みを解消
毛穴ケアの正しい方法
毛穴が目立たないようにするためのスキンケアには、さまざまなものがあります。女性雑誌でよくみかける「毛穴ケア特集」で紹介されているアイテムや、ドラッグストアなどの毛穴ケアコーナーで手に入れたアイテムを使って、毎日コツコツと毛穴ケアしている方も多いことと思います。 ですが、その努力がかえって毛穴を広げている可能性もあるのです。
たとえば、角栓ケアをやりすぎてはいる方はいないでしょうか。角栓の正体は、毛穴から分泌された皮脂が、毛穴出口の角質と混ざり合ったもの。毛穴の黒ずみやザラつきが気になって、市販の毛穴パックで取り除いているという方が多いと思いますが、やりすぎは禁物。過度なパックは毛穴を刺激することになり、余計に毛穴を広げる結果につながってしまいます。毛穴パックをするなら、2週間に1回程度で十分でしょう。
毛穴トラブルに効果的なスキンケア
女性なら、毛穴の目立たないツルツル素肌にあこがれるはず。毎日のスキンケアにひと工夫を加えて、毛穴汚れのない肌を目指しましょう。
●スチームを使ったスキンケア
電子レンジでぬらしたタオルを温め、蒸しタオルを用意する。
①のタオルを、毛穴が気になる部分に当てる。
十分に毛穴が開いたら洗顔する。
蒸しタオルを肌に当てておくことで、毛穴がやわらかくなり、毛穴の汚れや角栓もとれやすくなります。
●毛穴の奥まで潤いを与える
スキンケアの基本は、汚れをきっちりと取り去って、しっかり保湿するということ。これは毛穴ケアにおいても同様です。クレンジングや洗顔で毛穴の汚れを落としたら、その後は養分を肌の奥まで浸透させなければなりません。
最近では、浸透度が高いことをうたった、分子の小さい化粧品も多く売られています。保湿成分や美肌成分がしっかり配合されたスキンケア化粧品を選び、しっかりと肌をうるおしましょう。なお肌につけるときには、指でやさしくゆっくりと、小さな円を描くようにしてなじませていくのがポイントです。
●ピーリングでシミも改善
ピーリングは肌表面の角質層を取り去るだけでなく、肌の中にできたメラニン色素の排出を助ける働きもあります。もちろん何もしなくても、メラニン色素は肌のターンオーバーのサイクルに合わせて、自然とはがれ落ちていきます。ピーリングすることでターンオーバーが早くなるため、色素沈着してしまったシミやニキビ痕などには、かなりの即効性が期待できるのです。
また、ピーリングによって毛穴のつまりを解消することで、美肌成分の浸透がよくなるという利点もあります。最近はピーリング用の石けんも豊富に出回っています。自分に合うものを選び、よく泡立てて、毛穴が目立つ部分を軽くさするようにして洗いましょう。
●酵素洗顔で毛穴を洗う
酵素洗顔とは、たんぱく質分解酵素の働きにより、角栓を落とす洗顔のことです。角栓には、古くなると硬くなってゴワゴワするという性質があり、見た目が汚れるだけでなく、シワの原因になるともいわれています。酵素洗顔は角質をやわらかくして除去してくれるため、化粧水や美容液の浸透率もアップ。毛穴がきれいになるのはもちろんのこと、肌全体が美しくなる効果が期待できます。