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敏感肌のための優しいスキンケア

敏感肌とは?

敏感肌の場合、他の人には何の肌トラブルも起きないスキンケア化粧品でも、赤くはれたりかぶれたりすることがあります。そのため、刺激の強い化粧品を使わないようにしている方が多いことと思います。

ところで、そもそも敏感肌とは、どのような肌質のことをいうのでしょうか。敏感肌のことを考えるうえでまず知っておくべきなのは、角質層についてです。角質層とは、肌の表面にある細胞(角質細胞)の層のこと。この角質層の厚さは、およそ0.02mm。この非常に薄い角質層に、約20層もの細胞がまるでレンガのように積み重なっているのです。

なぜ、このような層があるのでしょうか。それは、皮膚に触れるすべてのものから身体を守るため。また同時に、体内の水分が外へ蒸発してしまわないようにするという役割も担っています。つまり、肌表面にバリアを張ることにより、身体を守ってくれているというわけです。

もしもこのバリア機能が失われると、身体が外からの刺激を受けやすくなってしまいます。その結果、ほんの少しの刺激にも反応してしまうということになります。これが、いわゆる「敏感肌」。何かと肌トラブルにみまわれる理由がお分かりいただけたと思います。

敏感肌とアルコール

ニキビ用のスキンケアコスメを使用したときに、肌がヒリヒリしたり、赤くなったりした経験をお持ちの方もおられるでしょう。なぜかというと、スキンケア化粧品の成分にはアルコールが含まれているから。清涼感をうたったスキンケア化粧品のほとんどに、アルコールが含まれています。アルコールには、気化するときに肌の熱と水分を瞬時に奪う性質があるため、肌がすーっとするのです。

ですが、敏感肌や乾燥肌の場合は、アルコールを肌に塗ることで水分が奪われるため、乾燥が進んでしまったり、ピリピリとした刺激を受けたりすることがあります。ですから敏感肌の方は、スキンケア化粧品を選ぶ際には成分もよく確認し、できればアルコールの入っていないものを選ぶほうがいいでしょう。

防腐剤とは?

敏感肌の方がスキンケア化粧品を選ぶときには、成分に添加物が入っていないかどうかをチェックする方が多いと思います。特に注意して確認してほしいのが防腐剤。具体的には、パラベン、フェノキシエタノール、ソルビン酸、フェノールなどの物質のことを指します。

防腐剤には、微生物の増殖を抑え、製品の変質を防ぐ役割があります。ですが、アレルギー性湿疹やアトピーなどの原因となる場合もありますので、敏感肌の方は特に注意が必要です。

なお、アレルギー性湿疹やアトピーなどの場合も、なるべく肌に刺激を与えないものを使うのが基本です。余計な添加物が入っていない、いわゆる「自然派化粧品」を使うようにしましょう。ただし、天然の成分は腐りやすく、品質保持がむずかしいといわれています。ですから、「自然派」をうたったスキンケア化粧品にも防腐剤が使われていることも少なくありません。必ず、自分の目で成分を見て選ぶようにしましょう。

敏感肌にとっての弱酸性

スキンケア化粧品売り場には、肌と同じ弱酸性であることをうたい文句にしたものが数多く売られています。これらのアイテムは、「人間の皮膚は弱酸性だから、スキンケアも弱酸性が低刺激でよい」という考え方に基づいて作られています。

ですが、弱酸性のものは本当に肌にやさしいのでしょうか。まずは洗顔料に限定して考えてみましょう。人間の皮膚はpH5ぐらいなので、たしかに弱酸性といえます。これに対して、ごく一般的な石けんは、pH10~11のアルカリ性です。

先ほどの考え方に当てはめるなら、皮膚と石けんとのpHの値に開きがあるため、刺激が強いということになります。ですが、石けんで顔を洗ったりすすいだりするうちに、石けんは水やお湯で薄められますから、アルカリ度は徐々に弱くなっていきます。しかも水道水は中性ですから、洗顔を終えるころには、肌は中性の状態になっています。

それでは、弱酸性(pH4~5)の洗顔料を使うと、どうなるでしょうか。pH値が低くなると酸性に傾き、洗う力は弱くなってしまいます。そこで、洗浄力を補うために使われるのが、合成界面活性剤や乳化剤。これらは皮膚のバリアをこわしてしまう作用を持っています。敏感肌の方にとっては、これらの成分のほうが、より肌に刺激を与えることになりかねません。

以上のことから、弱酸性だから肌にやさしいとはいえないことがお分かりいただけたと思います。敏感肌の方は、pH9程度の弱アルカリ性のスキンケア化粧品を使うのがいいでしょう。

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